変化を後押しする仕事

 少し前のこと。

 お客様の業務ヒアリングを行い、現場の方々と会話を行った結果などを踏まえ、1年ほどかけていくつかの施策を行いました。施策には、すぐに改善効果が現れるものだけでなく、導入にあたって抵抗を受け効果が鈍いものもありました。そこで、導入後しばらく経過後にアンケートを行い、どのような効果や問題を感じているかお聞きすることとしました。アンケートには、現場、管理職、役員が回答してくださいました。

 アンケートには、業務効率化や課題が解消したという効果や、利用する上での課題など、様々な回答が寄せられました。
その中で、半数程度の人から
「会社の業績や効率に興味をもつようになった」
「非効率な箇所を見つけ、改善しようと思うようになった」
という回答があり、非常な喜びを感じました。
現場と話をしていても、愚痴ではなく、「こうしたい」という前向きな意見が徐々に増えてきているのを感じます。また、現場主導の改善も散見されるようになりました。

 各担当者は現場を知り尽くしており、課題をもっていますが、声が届かないと愚痴になります。IT化など、プロとして手助けすることは多くありますが、改善のタネを持っているのは現場です。本人にはお礼とともにフィードバックを行い、自分の意見で会社がよくなったことを実感してもらう。この繰り返しが効いたのではないかと思います。

 ちなみに、施策の導入に抵抗していた方は、今では社内で一番のヘビーユーザーとなっており、社内の浸透にも取り組んでおられます。力強い味方です。

 ITの仕事は、システムを中心に据えた仕事だと見られがちですが、人の力を引き出し、組織やビジネスを変えていく仕事です。変化する場に立ち合い、ITで力添えすることができる幸せな仕事なのです。

拙い文章をお読みくださり、ありがとうございます。

kiitos!

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